芝大門法律事務所 所属弁護士 田村佳弘

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CATEGORY :閑 話

新年のご挨拶

新春を迎え、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

本年が、皆様にとって、記憶に残る素敵な一年となることを祈念しております。

「言葉の力」と「言葉の遊び」

ヴァイツゼッカーは、ドイツ統一時の大統領で、その演説集が「言葉の力 ヴァイツゼッカー演説集」として岩波現代文庫から刊行されています。11編の演説によって構成されていますが、個人的な感想としては、理想に重きをおいた演説内容との印象です。例えば、五月八日演説(「荒れ野の四十年」)では悲しみに満ちた過去を踏まえ、「かつて起ったことへの責任は若い人たちにはありません。しかし、歴史のなかでそうした出来事から生じてきたことに対しては責任があります」と語りますが、当時のコール首相は、「後から生まれた者の恩恵」による免罪を説いていました。

演説内容は、人によって評価は大きく異なるでしょうが、自分の考えを自分の言葉で語ろうという姿勢が人の心に働きかける響きを生み出しているのかもしれません。共感した点は、ある誕生会の演説(「パトリオティズムを考える」)における一節で、理想論に走らず、「根なし草の世界市民ではヒューマンな態度に説得力がありません。寛容が花を咲かせるのは、根を失って普遍的な融合をしている場ではなく、自らの立場を意識している所であります。」という部分です。

このような「言葉の力」に関する本を読んでいた時期に、ある人に誘われて、ダジャレ教室に参加しました。主催者の説明によれば、「言葉の遊び」は、小学校の国語の教科書にも載っているとのことです。これはこれで楽しかったのですが、頭が疲れた一日でした。

照明学会

国立国会図書館において、照明学会の講演論文集を調べていたところ、探していた資料のほかに、多彩なテーマで様々な研究成果が発表されていました。例えば、家具の色彩と空間の明るさの感じ方との関係や音楽の印象を高めるための照明パターンに関する考察などです。好奇心がくすぐられる論文集でした。

根付

先月購入した根付です。お店の方からは、17世紀から18世紀頃に上方で制作された可能性が高いとの説明がありました。購入時に根付と提物のカタログ(写真集)を頂きましたが、美しい写真が多く、目の保養となりました。

甘い日

先月のある日、嬉しいことに、包みからして凜々しいお菓子を午前と午後にいただきました。午前のお菓子は、由緒正しく、午後のお菓子は、見た目も味も俊逸です。お気遣いに深く感謝する次第です。

村上開新堂です。

福岡博多の鈴懸(すずかけ)です

新年のご挨拶

新春を迎え、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

本年が、皆様にとって、実り多き年になりますことを祈念しております。

「幸せ」の響きと色合い

読売新聞の編集手帳というコラムに「あ」という「音」の響きについての話がありました。このコラムを読んで思い出したのが、ヒトラーの演説データを分析した「ヒトラー演説」(中公新書 著者:高田博行)という本です。この本の中では、ヒトラーがオペラ歌手から発声法の指導を受ける場面が描かれていますが、ヒトラーが「幸せ」という単語を、その単語にふさわしい響きと色合いで発音する練習を行うと、この「幸せ」という言葉が心に迫り来るように聞こえたとあります。物事に取り組む姿勢だけをとりあげれば、見習うべきものがあります。風邪をひいてかすれた声ですが、来年は皆様が幸せでありますように。

絶対製造工場

人工知能が人類の頭脳を超えるとされる2045年問題がより現実的な問題として語られるようになり、6月12日には、「総務省の有識者会議が、人工知能のトラブルによる事故が起きた際の責任を明確化する法整備などを提言する。」との読売新聞の報道がありました。反りが合わない上司よりもロボットに仕えたいという内容のサラリーマン川柳が登場しそうですが、そのような週末に、カレル・チャペックの「絶対製造工場」を読みました。カレル・チャペックは、ロボットという言葉の生みの親とされる作家・ジャーナリストです。この「絶対製造工場」では、「物」から膨大なエネルギーを取り出す画期的な機械がどの物質にも存在する「神」(絶対)を副産物として吐き出し始め、世界中が「神」で溢れ、混乱する様子が風刺的に描かれています。挿絵も好みで楽しく読み通すことができましたが、国内外の様々な場面・レベルで「絶対」の対立が満ちている現実にどう向き合うのかを考えさせられる本でした。

過ぎゆく季節

あっという間に6月となり、1年の半分が終わろうとしています。庭の花もあっという間に主役が交代しました。

3月中旬

4月

 

5月

春宵十話

角川ソフィア文庫から日本が誇る天才的数学者岡潔氏の「春宵十話」と「春風夏雨」が復刊されました。「人の中心は情緒である」ことを基本に据えて、いずれも著者の考えが自由な形式で述べられています。本の題名でもある「春宵十話」は、50年以上前に毎日新聞社で連載され、多くの人に影響を与えたようです。述べられていることが正しいかどうかはともかく、確かに人を惹きつけます。著者は、学生に対し、集団として考え、また行動するようしつけることに批判的で、「数人寄ってディスカッションをしないと物を考えられなくなる。しかしそれでは少なくとも深いことは何一つわからないのだ。」と述べていますが、「一人で」かつ「深く」考えた人の言葉だからこそ人を惹きつけ、影響を与えることができるのでしょう。話が面白い人の特徴の一つです。

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