芝大門法律事務所 所属弁護士 田村佳弘

本文へジャンプ
ARCHIVE :2023年2月

デスク爆弾とChatGPT

昨年末頃、デスク爆弾(Desk-Bombing)という言葉を初めて目にしました。同僚のデスクにふらっと立ち寄って、声をかけて、会話を始めることを否定的にとらえた言葉のようです。忙しいのに、私の都合を無視して、話しかけないでよ、という気持ちが生み出した言葉として整理されています。なるほどと思いつつも、仕事上の忙しさだけがポイントなのかな、と少々斜に構えたりもしています。仕事が忙しくなくとも、モニターに向かっているときに、話しかけられるとストレスを感じる人が多くなっているのでは、と想像しているからです。IT機器(PC)は、一定の行為をすれば(キーボードを押せば)、ある反応(文字がタイプされる)をしてくれます。ブラウジングでは、モニターと向き合い、他者が発信する情報を選択し、受け取っている関係にあります。どこか、PCと会話しているかのようです。ChatGPTを利用すると特にそう感じます。中身のない内容であっても、会話をしている際に、突然横から話に割り込まれたらどうでしょう。ストレスを感じるのではないでしょうか。デスク爆弾という言葉が生まれた背景事情としては、「仕事上の忙しさ」もあるでしょうが、機械との会話への割り込み、という要素に注目しています。

見方について

物事を様々な方向から「みる」ことのできる力はとても大切です。仕事柄、厳しい条件のもとで粘り強く対応できるかは、この力の有無によることが大きいと感じております。ところで、頭の中での話ではなく、実際に普段とは違う方向から「みる」ことにより新たな発見に繋がることがあります。昔、対局者側から盤面を観察する著名なプロ棋士の存在が話題となったことがありましたが、最近、筆で書かれた文字を逆さにして眺めた際に、それまで気付かなかった線の傾きや太さの変化に気付き、少々驚いた経験をしました。年末年始は、歳をとることを実感する時期でもあります。年齢は、盤や文字の向きのように自由に取り扱うことはできませんが、若い方の感性や考え方を意識するように努めています。

群馬県立近代美術館

Photo No38

撮影場所:群馬県立近代美術館

撮影日 :2023.1.1

撮影者 :Y.T.

IMG_3209

磯崎新さんが亡くなったことを新聞報道で知り、帰省を利用し、元旦に磯崎さんの代表作の一つとされる群馬県立近代美術館に足を運びました。JR東日本八高線の北藤岡駅から徒歩約25分です。北藤岡駅を初めて利用しましたが、ローカル感満載ともいえず、コメントが難しい無人駅でした。

IMG_3249

新年のご挨拶

新春を迎え、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

本年が、穏やかさを世界が取り戻し、明るい話題の多い一年となることを祈念しております。

ARCHIVE