2017.4.10
生の短さについて
今年も四分の一が過ぎてしまいました。一週間、一ヶ月、一年という時の単位が毎年短くなるかのように時間が過ぎ去っていきます。そのような中で、セネカの「生の短さについて」(岩波文庫 大西英文訳)を読みました。「いいね」と思う人も多いかもしれませんが、「どうかな」と思う人も相当いるだろうなという内容です。
この作品の中には、弁護人や裁判官について言及している箇所が幾つかありますが、次の一節は強烈です。
「見苦しきは、高齢になってなお、自分とは縁もゆかりもない訴訟の当事者のために裁判で弁護に立ち、取り囲む無知な傍聴者らの賛同を得ようと躍起になっているうちに息を引き取る者である。」
残念ながら見苦しい人生に突き進んでいます。